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〔NY石油〕WTI反落、82.81ドル(2日)

2024年7月2日

 【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、ハリケーンに伴う供給不安が後退する中、反落した。米国産標準油種WTIの中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比0.57ドル(0.68%)安の1バレル=82.81ドルだった。9月物は0.41ドル安の81.91ドル。  米ドライブシーズンに伴う夏場の燃料需要増加への期待や地政学リスクに伴う供給不安などを受け、相場は朝方、堅調に推移。一時84ドル台前半まで上伸した。ただその後は、カリブ海を通過するハリケーン「ベリル」を背景とした供給不安が幾分和らいだことが圧迫要因となって値を消し、マイナス圏に落ち込んだ。米国立ハリケーンセンター(NHC)は、ハリケーンが週後半に石油精製施設の集積するメキシコ湾岸を通過するまでには、熱帯性低気圧に勢力を弱めるとの見通しを明らかにした。  相場は前日に約2カ月ぶりの高値を付けており、利食い売りも出たもよう。終盤にかけて一段と売りが強まった。  ロイター通信は2日、独自の調査に基づき、6月の石油輸出国機構(OPEC)の産油量が前月比で日量7万バレル増加したと報じた。一方、ロンドン証券取引所グループ(LSEG)のLSEGオイル・リサーチのデータによると、2024年上半期のアジアの原油輸入量は前年同期比日量13万バレル減の同2716万バレルだった。主因は、世界最大の原油輸入大国である中国の輸入が減ったことだという。  ▽ガソリン=反落。中心限月8月物の清算値は0.49セント安の1ガロン=257.34セント。  ▽ヒーティングオイル=続伸。8月物の清算値は1.50セント高の1ガロン=262.97セント。

[時事通信社]
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