〔NY金〕3日ぶり反発、2369.40ドル=約1カ月ぶり高値(3日)
2024年7月3日
【ニューヨーク時事】3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、雇用やサービス業関連の軟調な米経済指標の発表を受け、3営業日ぶりに反発した。中心限月8月物の清算値(終値に相当)は前日比36.00ドル(1.54%)高の1オンス=2369.40ドル。これは6月6日以来、約1カ月ぶりの高値水準。
米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した6月の全米雇用報告では、非農業部門の民間就業者数が前月比15万人増と、市場予想(16万人増=ロイター通信調べ)を下回った。また、米労働省が集計した週間新規失業保険申請は4000件増の23万8000件と、3週ぶりのプラス。ともに労働市場が軟化しつつあることを示唆する内容だった。
これを受け、米連邦準備制度理事会(FRB)が早ければ9月に利下げを開始するとの観測が拡大。米金利が低下し、外国為替市場ではドルが主要通貨に対して下落した。さらに、米サプライ管理協会(ISM)がその後発表した6月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)も前月から低下し、景況拡大と縮小の分岐点である50を割り込んだ。
これらの統計発表後、金相場は一時2375ドル付近まで上昇。しかし、買い一巡後は、3日引け後に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月11~12日開催分)や5日発表の米雇用統計をにらんで持ち高を調整する動きが見られ、やや上げ幅を縮小した。(了)
[時事通信社]
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