〔NY金〕3日続伸、2480.80ドル=史上最高値更新(1日)
2024年8月1日
【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米利下げ観測の高まりや中東情勢の緊迫化を背景に買いが優勢となり、3日続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比7.80ドル(0.32%)高の1オンス=2480.80ドル。前日に続き、中心限月清算値ベースで史上最高値を更新した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は前日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、8会合連続で政策金利の据え置きを決定。パウエルFRB議長は、9月会合で利下げする可能性を示唆した。市場では年内の米利下げ開始がほぼ確実視され、利子の付かない資産である金の買いが入り、相場は一時2500ドル台に乗せた。
中東情勢の一段の緊迫化が懸念される中で、安全資産としての金需要も依然相場を支援した。パレスチナのイスラム組織ハマスの最高指導者ハニヤ氏が前日、訪問先のイランでイスラエルが関与したとみられる攻撃で殺害された。これを受け、イランは報復の意向を宣言しており、イランとイスラエルの対立激化が中東の軍事的緊張を一段と高めるとの警戒感が広がっている。
ただ、この日の上げ幅は限定的。外国為替市場でドル高・ユーロ安となり、ドル建てで取引される金の重しとなった。また米雇用統計の発表を翌2日に控え、取引終盤にかけて様子見ムードが広がった。(了)
[時事通信社]
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