〔NY金〕3日ぶり反発、2546.30ドル=週間では0.33%高(23日)
2024年8月23日
【ニューヨーク時事】週末23日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米利下げ期待を強めるパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を好感し、3営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比29.60ドル(1.18%)高の1オンス=2546.30ドル。週間では0.33%上昇した。
パウエルFRB議長はこの日午前、西部ワイオミング州で開催中の年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で講演。足元で進行するインフレ鈍化と労働市場の減速を踏まえ、政策を緩和方向へ転換する「時機が到来した」と明言した。
パウエル氏の発言を受け、市場では大方の予想通り、9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げが決定されるとの観測が拡大。米金利とドル指数の低下を眺めて、利回りを生まず、ドル建てで取引される金が買われ、相場は一時2555ドル付近に上昇した。
労働市場がさらに悪化すれば、FRBは9月に大幅利下げを行う可能性があるとの見方が出ている。一方、金相場は今月に入って最高値の更新が続いており、利益確定の売りが出やすい地合い。このため、市場関係者からは、目先はボラティリティーが高まりそうだとの指摘も聞かれた。(了)
[時事通信社]
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