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〔NY金〕続伸、2555.20ドル=4日ぶり最高値更新(26日)

2024年8月26日

 【ニューヨーク時事】週明け26日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言で9月利下げが確実との楽観的な見方が広がる中、続伸した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前週末比8.90ドル(0.35%)高の1オンス=2555.20ドルと、20日以来4営業日ぶりに最高値を更新した。  パウエルFRB議長は23日、年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」で、政策を転換する「時が来た」と明言。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)で利下げを決定する方針を明示した。同氏はまた「労働市場の一段の減速は歓迎しない」と述べ、政策転換により雇用の悪化を回避する考えを表明した。こうした発言を受けて利子の付かない資産である金の投資妙味が高まり、買いが先行。中東情勢の緊迫化懸念も安全資産としての金の需要を後押しし、相場は一時2560ドル台に上伸した。  ただ、高値圏では利益確定の売りが出やすく、上げ幅は一部縮小された。市場関係者の間からは、中国が再び買い出動する兆候がいくらかみられるが、中国の需要回復がなくても、各国中銀からの金需要は最高値水準でも旺盛で今後もこの流れが続く見込みだ、と指摘する声も聞かれた。(了)

[時事通信社]
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