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〔NY金〕3日ぶり反発、2526.00ドル(4日)

2024年9月4日

 【ニューヨーク時事】4日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米長期金利の低下や対ユーロでのドル安を背景に、3営業日ぶりに反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比3.00ドル(0.12%)高の1オンス=2526.00ドル。  9月の米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合で確実視されている利下げ決定の幅が、50ベーシスポイント(bp)ではなく25bpにとどまるとの観測を背景に、利回りを生まない資産である金塊相場は朝方、マイナス圏を軟調に推移した。  その後、米労働省が発表した7月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数は、前月比23万7000件減の767万3000件となり、2021年1月以来の低水準となった。市場予想の810万件(ロイター通信調べ)も下回った。労働市場の軟化を示唆する内容を受け、米長期金利が低下。対ユーロでドルが下落し、ドル建てで取引される商品の割安感が生じ、一転して買い優勢の展開となった。  カナダ銀行(中央銀行)が4日、主要政策金利である翌日物金利の誘導目標を0.25%引き下げ、4.25%にすると決定したことも、米国の利下げ観測を後押しし、相場を支援した。ただ、5日に8月のADP全米雇用報告、6日に8月の米雇用統計の発表を控えて様子見姿勢も強く、上値は抑えられた。  アトランタ連邦準備銀行のボスティック総裁は4日に公表したエッセーで、インフレ抑制と安定的な雇用情勢を両立する経済の「ソフトランディング(軟着陸)」の実現は間近との見方を表明。その上で、FRBは達成に向け「できることは何でもする」と述べた。(了)

[時事通信社]
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