〔NY金〕3日ぶり反発、2690.30ドル(1日)
2024年10月1日
【ニューヨーク時事】1日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、イランによるイスラエルへのミサイル発射を受けて、リスク回避で安全資産としての金需要が高まり、3営業日ぶり反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比30.90ドル(1.16%)高の1オンス=2690.30ドル。
イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けて複数のミサイルを発射したことを発表した。地元メディアによると、100発以上とみられている。イスラエル軍が9月下旬にイスラム教シーア派組織ヒズボラ最高指導者ナスララ師を殺害したことで、ヒズボラの後ろ盾であるイランは反発を強めていた。双方の攻撃の応酬が激化する中、リスク回避として金を買い進める動きが続き、相場はじりじりと上げ幅を拡大した。
米サプライ管理協会(ISM)が午前発表した9月の製造業購買担当者景況指数(PMI)では47.2と、市場予想(47.5=ロイター通信調べ)を若干下回った。また、米労働省が発表した8月の雇用動態調査(JOLTS)によると、非農業部門の求人数が前月比32万9000件増の804万件と、予想を上回る内容。強弱まちまちな数字が並ぶ中、相場への影響は限定的だった。(了)
[時事通信社]
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