〔NY金〕反落、2669.70ドル(2日)
2024年10月2日
【ニューヨーク時事】2日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、対ユーロでのドル高を背景に売りが優勢となり、反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比20.60ドル(0.77%)安の1オンス=2669.70ドル。
この日の外国為替市場では、ユーロに対してドル買いが優勢の展開。ドル建てで取引される金の割高感につながり、相場は終日マイナス圏で推移した。米民間雇用サービス会社ADPが朝方発表した9月の全米雇用報告によると、非農業部門の民間就業者数は、前月比14万3000人増と、市場予想(ロイター通信調べ)の12万人増を上回った。堅調な雇用情勢を示唆する内容を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による次回の利下げが小幅にとどまるとの見方が改めて強まり、一時売りが加速する場面もあった。
イランは1日、相次ぐ親イラン組織の指導者殺害への報復として、イスラエルに向けて弾道ミサイルを発射した。イスラエル軍は約180発だったと発表。イスラエルのネタニヤフ首相が「イランは重大な間違いを犯した。代償を払うことになる」と発言したことで、市場ではリスク回避の観点から安全資産としての金を物色する動きもあり、下値は抑えられた。
[時事通信社]
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