〔NY金〕3日ぶり反落、3996.50ドル=月間では3.18%高(31日)
2025年11月31日
【ニューヨーク時事】週末31日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米金融政策の先行きに不透明感が広がる中、取引後半に利益確定の売りが膨らみ、3日ぶりに反落した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比19.40ドル(0.48%)安の1オンス=3996.50ドル。週間では141.30ドル(3.41%)下落した一方、月間では123.30ドル(3.18%)上伸した。
米連邦準備制度理事会(FRB)は29日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、2会合連続で0.25%の政策金利引き下げを決定。一方で、パウエルFRB議長が会合後の会見で、年内の追加利下げに慎重な姿勢を示したため、金融政策の先行きに対する不透明感が台頭した。こうした中、利子の付かない資産である金の買いの勢いは限定的だったが、相場は朝方から中盤まで4030ドル近辺で堅調に推移した。
ただ、複数のFRB高官の発言や声明で、底堅い経済およびインフレへの根強い警戒感を背景に連続利下げについて否定的な見解が相次いで示されると、金相場に下押し圧力がかかり、取引後半は利益確定の売りが活発化。相場は4000ドルを割り込んだ。
外国為替市場ではドル買い・ユーロ売りに転じ、ドル建てで取引される金の割高感が生じたことも、金の売りに拍車を掛けた。
[時事通信社]
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