〔NY金〕反発、3992.90ドル(5日)
2025年11月5日
【ニューヨーク時事】5日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米株価調整リスクへの警戒感から、安全資産に対する見直し買いが入り、反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は、前日比32.40ドル(0.82%)高の1オンス=3992.90ドル。
米金融大手モルガン・スタンレーとゴールドマン・サックスの最高経営責任者(CEO)は4日、人工知能(AI)ブームを背景にハイテク企業がけん引する現行の株高トレンドについて、調整局面に向かう可能性があると警告。株式相場の上値が一時重くなる中、資金の逃避先として安全資産である金が改めて選好された。
ただ、5日発表の米経済指標はいずれも堅調な内容。民間雇用サービス会社ADPによると、10月の非農業部門の民間就業者数は前月比4万2000人増と、マイナスだった前月から持ち直し、市場予想を上回った。米政府機関の一部閉鎖が長期化し、全米規模の労働指標が乏しいことから、同統計に対する注目度は高まっている。
また、その後に、S&Pグローバル、米サプライ管理協会(ISM)がそれぞれ発表した10月のサービス業購買担当者景況指数(PMI)も前月から上昇。これを受け、12月の米追加利下げ観測が一段と後退し、金相場は若干値を削る場面もあったが、朝方までの買い戻しの流れが継続し、プラス圏を維持して引けた。
[時事通信]
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