〔NY石油〕WTI反発、64.63ドル(11日)
2026年1月11日
【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、中東情勢を巡る警戒感が根強い中、供給混乱懸念を背景に、反発した。米国産標準油種WTIの中心限月3月物の清算値(終値に相当)は前日比0.67ドル(1.05%)高の1バレル=64.63ドルだった。4月物は0.67ドル高の64.46ドル。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは10日、米政府当局者が、イランへの圧力強化を目的に、イラン産原油を輸送するタンカーの拿捕(だほ)を検討していると報じた。一方、トランプ米大統領は同日、米メディアのインタビューで、2隻目の空母の中東派遣を検討中だと表明した。イラン情勢を巡っては、米国とイランがイラン核開発問題に関する高官協議を前週開き、交渉継続で一致。第2回協議が来週開催されるとの見通しが示されているものの、両国間の緊張を背景とした地政学的リスクへの警戒感は依然として強く、朝方から午前にかけて原油は買い進まれ、相場は一時65.80ドル台まで上伸した。
一方、米エネルギー情報局(EIA)が午前発表した6日までの1週間の米石油在庫統計によると、原油在庫は前週比850万バレル増と、増加幅は市場予想(80万バレル増=ロイター通信調べ)を大幅に上回った。ガソリン、ディスティレート(留出油)在庫は予想に反する積み増しを記録。需給緩和への警戒感から相場は上げ幅を削る場面もあった。
石油輸出国機構(OPEC)は11日発表した月報で、2026年4~6月期における、OPEC加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が供給する原油に対する世界需要は日量40万バレル減少するとの見通しを示した。
▽ガソリン=反発。中心限月3月物の清算値は1.97セント高の1ガロン=197.89セント。 ▽ヒーティングオイル=反発。3月物の清算値は4.16セント高の1ガロン=244.04セント。(了)
[時事通信社]
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