〔NY石油〕WTI、12%安の83.45ドル=供給懸念後退で大幅反落(10日)
2026年3月10日
【ニューヨーク時事】10日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、トランプ米大統領のイラン情勢を巡る発言を受け、供給懸念が後退し、大幅反落した。米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は、前日比11.32ドル(11.94%)安の1バレル=83.45ドル。5月物は9.38ドル安の82.10ドル。
トランプ氏は9日、南部フロリダで記者会見し、対イラン軍事作戦は「間もなく終結するだろう」との見通しを示した。早期終結の可能性を示す発言を受け、供給混乱への懸念が後退。相場は朝方から売られ、終日マイナス圏で推移した。
この日オンラインで開かれた先進7カ国(G7)のエネルギー相会合では、石油備蓄の協調放出など市場安定化に向けた対策が議論され、「石油備蓄の放出を含む必要な措置を講じる必要がある」との共同声明を採択した。中東情勢の悪化に対する警戒感がくすぶる中、9、10両日の会合で備蓄石油の協調放出に踏み切る可能性が示唆されたことも、相場の下押し要因となっている。
ライト米エネルギー長官は10日、X(旧ツイッター)に、ホルムズ海峡で米海軍が石油タンカー1隻を護衛したと投稿。これを受け、相場は一時76ドル台まで下落した。ただ、同氏は投稿を削除。その後、米情報機関の分析として、イランがホルムズ海峡で機雷敷設の準備を進めている兆候があると報じられると、相場は下げ幅を縮小した。
▽ガソリン=反落。中心限月4月物の清算値は16.81セント安の1ガロン=264.03セント。
▽ヒーティングオイル=続落。4月物の清算値は24.00セント安の1ガロン=334.66セント。
[時事通信社]
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