〔NY石油〕WTI反発、87.25ドル(11日)
2026年3月11日
【ニューヨーク時事】11日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、反発した。国際エネルギー機関(IEA)加盟国が過去最大の備蓄協調放出を決定したものの、相場の押し下げ効果は見られなかった。中東からのエネルギー供給停滞不安は払しょくされず、米国産標準油種WTIの中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前日比3.80ドル(4.55%)高の1バレル=87.25ドル。5月物は3.97ドル高の86.07ドルだった。
主要な石油消費国でつくる国際エネルギー機関(IEA)の加盟32カ国は11日、米イスラエルとイランの紛争で高騰する原油価格の安定化を目指し、備蓄を協調放出する措置を全会一致で決定した。規模は過去最大の計4億バレルと、2022年のウクライナ危機時の2倍超に相当。ただ、ロイター通信によると、これは世界の生産量の約4日分、ホルムズ海峡を通過する原油総量の16日分程度という。
調査会社の分析では、湾岸諸国の石油精製能力のうち、10日までに日量約190万バレルが停止し、製油所稼働率はさらに低下する見込み。また、ホルムズ海峡やその付近で、貨物船など3隻が新たに攻撃を受け、戦闘開始以来少なくとも14隻が被害を受けたもよう。イランが機雷敷設を始めたとされる中、米海軍は現状リスクが高過ぎるとして、海運業界からのタンカー護衛の要請を拒否しているとも伝わり、長期の供給停滞不安から買いが再燃した。
▽ガソリン=反発。中心限月4月物の清算値は14.80セント(5.61%)高の1ガロン=278.83セント。
▽ヒーティングオイル=3営業日ぶりに反発。4月物の清算値は33.22セント(9.93%)高の1ガロン=367.88セント。(了)
[時事通信社]
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